2011年5月17日火曜日

商談に新世紀は襲来するか――フィールズが目指すiPad活用

 パチンコ?パチスロをはじめ、幅広いエンターテインメント分野で事業を手掛けるフィールズは、2010年夏にiPadを業務に広く活用していく計画を発表した。計画の手始めとして、350台の3G対応iPadを導入し、それを全営業社員に配布する予定だったが、構想はその後拡大。全社員へ配布すべく750台の3G対応iPadを購入し、社内利用向けに50台のWi-Fi版iPadも準備され
た。

 同社は業務支援アプリなどの準備が整い次第、社員にiPadを一斉配布して運用を開始する予定。同社取締役 コーポレート本部長の伊藤英雄氏は、iPadを導入した理由を「社員により高い次元の仕事をしてもらうため」と語る。iPadを使うことで仕事をより楽しく感じてもらい、アプリや電子書籍化されたドキュメントを通じて会社や商品を深く理解し、情 CHANEL
報ツールとして使いこなすことで業務の質を高める――そんな効果を生みだすべく、iPadのソリューションを構築しているという。

 営業用途では、パチンコ?パチスロ遊技機といった同社商品を顧客にプレゼンテーションするツールとして、さらに出先での仕事をこなすための業務端末としてiPadを活用する。外出先でのノートPCの利用を基本的に廃止して“iPad1 Ferragamo 靴
台”に集約するというから、その本気度がうかがえる。今回は伊藤氏に、同社が目指すiPadの業務活用の姿を聞いた。

●求める効果は「社員の成長」

 iPadやiPhoneといったモバイルデバイスの業務活用で、しばしば耳にするのが、「すきま時間の有効活用」や「業務効率化」といった効果への期待だ。もちろんフィールズもこうした効果を予想している
が、最大の目標は社員のやる気や仕事のレベルを上げることにある。

 同社では、提案の成功事例やさまざまな分析リポート、商品の百科事典、会社の歴史やグループ企業の紹介、さらには“会長語録”など、仕事や会社を理解するためのコンテンツを用意して、社員のステップアップを促す考えだ。また、所有する喜びのある製品を使い、洗練されたユーザーイ
ンタフェースで業務に取り組んでもらいたいという思いもあり、壁紙画像やケースのひとつからこだわっているという。

 効果の最大化を目指し、iPad導入のプロジェクト体制も手厚く構築した。同社のシステム構築全般に関わっているアクセンチュアと社内のシステム部門とで最適な運用方法を議論し、アプリ開発面ではバッカスとエージェンテックの2社か
らサポートを受ける考えだ。

●商品の“熱さ”をiPadで魅せる

 iPadの法人利用において、プレゼンテーションツールとしての活用を考える企業は少なくないだろう。マルチメディアコンテンツを再生できるのはもちろんのこと、広視野角のIPS液晶の採用により複数人でも画面が見やすいことや、タッチパネルによる直感的な操作性、傾けるだけでディス
プレイの表示方向が変わるといった特徴は、対面でのプレゼンテーションをスムーズにサポートする。

 フィールズもこうしたiPadの可能性に着目し、紙のカタログやDVDに替わる商品紹介ツールとしてiPadを活用する決断をした。遊技機の魅力を訴求することに特化した専用アプリを独自開発し、商品ごとにそのコンセプトにあった作り込みをして、顧客との
商談に活用するという。

 「営業現場の声を聞くと、提案した商品が“映像演出に熱中できるかどうか”をお客様は気にするといいます。リーチシーンなども大きな要素の1つですし、玉を打つ中でどう熱さが増していくかというのが、台を導入する上でポイントになるのです。そうした熱さを動画なども交えてiPadで最大限伝えたいし、可能ならアプリの中で試
打できればいいと考えています」(伊藤氏)

 紙のカタログでは、遊技機の魅力を画像とうたい文句で訴求してきたが、そういったものは目の肥えた顧客に飽きられているのだという。一方、iPad専用アプリは、営業マンがアプリで商品の紹介をしながら、話の流れに沿ってスムーズに動画などが再生できるように設計されている。

 取材時には開発 シャネル バッグ 激安
中のためアプリそのものを見せてもらうことはできなかったが、試験的にKeynoteで製作した「CRヱヴァンゲリヲン」シリーズの商品紹介を見ることができた。タッチ操作で内容が進行し、会話の中で自然に動画が再生され、迫力ある効果音や音楽、声優の声が流れてくる体験は、確かにiPadならではの魅力といえる。

 「画面がきれいで、取り回しもいい。紙 ネクソンポイント RMT
を持って説明するような感覚で映像などを見せられる。こうしたことはノートPCでは難しいでしょう。Keynoteでも、映像を組み入れるところまではできますが、アプリではさらにiPadらしいプレゼンテーションができるようにしたいと思っています」――アプリの開発担当者はこのように話す。

 また、iPadはホール経営者との商談だけでなく、商品の企画開発
の現場でも活用できる。すでに同社では、商品企画?開発部門や知的財産部門にiPadを持たせ、取引先との打ち合わせに利用しているという。「“こういう商品を作りたい”というプレゼン資料をiPadに入れて、取引先に見せるといった使い方です。先方へのインパクトも強いと聞いています」(伊藤氏)

 また、「あらたまった場でなくとも自然と見せられる」と
いった、タブレット端末ならではの取り回しのよさが商談シーンを広げることにも伊藤氏は期待している。展示会場などでの立ちながらの商談も意識して、専用のiPadケースは「あらゆる業務シーンで使いやすいもの」(伊藤氏)に仕上げたそうだ。

 もちろん商品データだけでなく、顧客のデータや地域の競合他社のデータなど、商談で必要になる情報はiPad
で閲覧できるようにする。「営業社員の頭の中に全て収まればそれがベストですが、収まりきらないものはiPadでサポートするという考え方です」(伊藤氏)

●“一瞬の輝き”にiPadを生かす

 商品別にアプリを作り込むなど本格的にiPadを活用しようとしている同社だが、一方で伊藤氏はiPadで商品の全てを伝えようとは思っていない。商品のキモとなる
魅力を伝えて相手の心をつかみ、その後にショールームなどで実物に触れてもらうことで、商品をじっくりと吟味してもらうのが同社の考えだ。

 「弊社の経営陣の中では『iPadに全部を詰め込んではいけない』という意見があります。キラーコンテンツだけを入れて、一瞬の輝きでお客様が商品に興味を持つきっかけを作り出す。そういったことのためにiPad
を使うという視点が、iPadの効果を引き出すと考えています。なんでもiPadで取り出せる、見せられると思ってはいけない」(伊藤氏)

 こうした“詰め込まない”という考え方は、同社のiPad活用全体のテーマにもなっている。操作方法が分かりやすく、必要な機能に素早くアクセスできるユーザーインタフェースはiOSの大きな魅力の1つだが、こうした特徴を生
かすためにも、「ノートPCの機能の移管」という発想でiPadのソリューションを構築してはいけないというわけだ。あらゆる機能を搭載することでiPadの利用方法が乱雑になることに、伊藤氏は慎重な姿勢を見せる。社内の基幹系へのアクセスも、出先で必要な機能にしぼって専用のアプリを用意することを考えているという。

 伊藤氏はすでに利用できる業務
アプリとして、経営データを閲覧できる2つのアプリを見せてくれた。1つは、SAPが提供するBIソリューション「Business Objects Explorer」をiPhone/iPad向けに最適化したSAP公式アプリ「SAP Business Objects Explorer for iPhone」だ。

 SAP公式アプリはビジネスデータを検索し、項目別に深くアクセスできるものだが、フィールズでは会社の経営状況をより簡潔
に把握するための独自アプリ「FieldsAIR」も用意している。AIRという名前から察しがつくように、もともとはAdobe Airで開発したPC向けソフトウェアの機能をベースにしたものだ。「これだけ見てもらえば、経営状況の大事な部分がさっと分かる。例えば役員が出張している時などに使ってもらえれば」と伊藤氏は話す。FieldsAIRは、内蔵Webブラウザを使って経営デー
タを閲覧するが、iPadではFlashを利用できないためにPC版が持つアニメーション効果などは再現できておらず、こうした点をどう改善するかが今後の課題という。

 またiPad導入を契機に、社内のドキュメントを電子化して一元的に管理するプロジェクトも進めているという。「iPadの活用方法はいろいろとイメージしていますが、やはりiPadのコアは電子書籍
と考えています。現在、社内ではマニュアルやマーケティングデータなどをあちこちの部署が保有していますが、それを一元的に見られるライブラリがない。電子化して書類を置く場所をなくし、iPadであらゆるドキュメントを見られるようにしたいと思っています」(伊藤氏)。ドキュメントをiPadで閲覧できれば、営業の外回りで商談用のドキュメントを持ち歩く必
要もなくなる。社内のWi-Fi環境であらかじめ必要な書類をiPadにダウンロードし、営業に出かけるスタイルを伊藤氏は想定している。

 春までにiPadのGPSを活用した日報機能を実装する計画もある。「営業社員の行動範囲のログをGPSで取得し、それをすべて本社側で把握できるようにしようと考えています。支店長はそれらのデータを見て行動分析ができま
すし、営業社員はログを使って簡単な日報を書くことができる。こうした機能はすでにケータイで導入していますが、iPadに統合していく方針です」

●研修用端末からジムのトレーニングカルテまで――iPad活用の可能性

 インターネットが普及する前からISDN回線によるパソコン通信を使ってパチンコホールに情報を提供したり、パチンコ情報の衛星
放送に取り組んだりと、フィールズでは過去にもITツールに対するさまざまな投資を行ってきたという。「ザウルス(シャープのPDA)が出たての時も、『これで業務を変えるんだ』と経営陣が導入を決めました。ほかにも最新のノートPCを全社に配ったりと、IT投資は積極的にやってきました」と伊藤氏は語る。

 しかしその一方で、「社員がそれらを使い切
れていない面があった」とも同氏は振り返る。iPadでは、携帯電話やノートPCで提供してきた業務ソリューションを統合しながら、シンプルな操作性を生かして「社員の業務レベルを高め、目指す営業モデルを作り上げていきたい」という。

 iPad導入に関しては、現場からも期待の声が寄せられているようだ。「社員からは『早く使わせてくれ』という声が届
いています。『現場を知っているのは僕たちなのだから、僕らからiPadの業務スタイルを生み出せるはず』と張り切っています」(伊藤氏)

 全社員への配布はまだだが、Wi-Fi版のiPadについてはすでに運用を開始し、人事の業務に利用しているという。「採用の際には、会社のことを十分に理解していない状態で来られる方もいるので、そういうときにiPadで
会社を紹介します。業務別の教育プログラムや研修の際にも使っています」(伊藤氏)。そのほかにもグループ企業に導入し、同社が運営するフィットネスジムでトレーニングカルテの表示デバイスとして利用したり、店舗のメニュー表示に活用したりといった構想も伊藤氏は抱いているという。

 iPad活用に関する今後の課題は、まずセキュリティの問題が
ある。同社は業務用のiPadに6ケタのパスワードと、ExchangeサーバのActiveSync機能を使ったリモートワイプ機能を導入しているが、さらに強固なセキュリティを確保したいと伊藤氏は話す。

 「できればカメラも欲しい」という希望もある。iPadにインカメラがつけば、Wi-Fiネットワークを活用してテレビ電話機能「FaceTime」を利用できると踏んでいるため
だ。「支店長以上のクラスにはビデオ会議システムを導入しているのですが、FaceTimeを使ってこうしたシステムを全社員に導入できればいいですね。より近いところでコミュニケーションし、組織や距離の壁をなくしたいと思っています」(伊藤氏)。こうした思いから、FaceTimeが利用できるiPhone 4の業務活用の検討も視野に入れているという。

 映像や
音など高度なクリエイティブを駆使する近年のパチンコを見れば、専用アプリを作り込む同社の姿勢もうなずける。また、Keynoteのデータひとつにしても、iPadというメディアに取り込むことで従来と異なる見せ方ができる点は、幅広い業種に共通するiPadの魅力といえるのではないだろうか。マルチメディアコンテンツを駆使したプレゼンテーションはノートPCを介し
て行うことも可能だが、iPadなら、プロジェクターを用意したりノートPCの起動を待ったりといったさまざまな“おっくうさ”から開放される。そうすれば、より気軽に、より幅広いシーンで、デジタルコンテンツを活用した商談が行えるようになるかもしれない。

(プロモバ)

引用元:アラド rmt

2011年5月3日火曜日

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引用元:ラテール rmt